静岡市在住39歳女性会員Bさんが、成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手も同市内40歳、偶然にもお二人は同じ苗字。
活動期間1年10ヶ月(内、交際期間3ヶ月)で成婚退会です。
39歳で婚活スタートは、半ば親に結婚を諦めてもらう為のパフォーマンスだった様です。
35歳を過ぎた頃から、自分の中ではもう結婚はないだろうと思っていました。
友人もいて仕事も楽しく毎日が充実した自分に、他人と生活したり、子供を持ったりというビジョンはピンときません。
また、男性とのお付き合い経験もなく、好きになったこともないので、結婚に憧れもありませんでした。
ただ、親には長年心配されていたので、1度しっかり婚活をやって「頑張ったけど、うまくいかなかった」という既成事実を作ったほうが、あきらめてくれるだろうと思っていました。
妹から「友達が結婚相談所で結婚が決まった」と教えてもらい、それがエンマレッジさんでした。
妹の友人からも「安心できる相談所で仲人さんも良い人だよ」との事だったので、安心して話を聞きにいけました。
Yumiさんには正直に「婚活頑張ったけど、無理でした」という判を頂く為に活動する、と正直に話したところ
「でも折角お金も払うのだから、やるからには頑張ってね」と言ってくれました。
言葉では「一人で生きていけばいい」と言っていましたが、Bさんのキャラクターはどうみても、女一人で生きていくタイプには見えません。
私には心から言っている言葉には聞こえませんでした。
いざプロフィールを書こうとした時、アラフォー、普通のOL、特技なし。
家事も取り立てて得意でもなく、取柄もない自分に少し落ちこみ。
こんな経歴では、お申込みはこないだろうと思っていました。
登録日の翌日、仕事帰りにサイトを開くと沢山のお申込み通知が!
想像以上のお申込みに嬉しい反面、誰にOKの返事をすればいいのか全くわからずYumiさんに相談しました。
「今までお付き合い経験があれば相手選びの基準があるけど、ないならまずはその基準を作った方がいいわね」
確かに、結婚相手の条件に何が必要で、何がNGなのかさっぱり分かりません。
初心者の私はとにかく色々な人に会うこと、その中で自分のOKとNGが見えてくると教えてもらいました。
まずは時間の許す限り、年齢も地域も顔も気にせず、出来る限り色々な人と会ってみる事にしました。
さすが結婚相談所の方達は、真面目できちんとした人が多かったです。
時間・挨拶・会話で不快に感じる人はほぼいません。
でも、こちらの質問にはぐらかして答えてくる方、会話中に鼻で笑う癖の方は、会話をして楽しい気持ちになれません。
「良い」は分からなくても「苦手」は分かるので、まずはそこで判断。
「よく分からない」場合は、お見合い1時間が長いと感じるか、あっという間に感じるかで、仮交際に進むかの基準にしました。
ただBさんの場合、仮交際に進んでも初回デートでお断りする事が多かったです。
初回デート中は時間を忘れるくらい楽しかったはずなのに、無意識に”これ以上は仲良くなりたくない”と自然にブレーキが掛かっていました。
なぜ、急に嫌になってしまうのか、自分でもわかりません。
自分のせいなのか?相手の方達が原因なのか?
当時はこの感情を言語化できず、相談出来ずにいました。
交際報告もデート行動を伝えるだけで、Yumiさんにも何度か「Bさんの気持ちが書かれていないけどどうなの?」と言われていました。
確かに交際終了の理由も、毎回「何となく」としか答えていませんでした。
気軽に相談出来ない性格や、年齢的にそんな事をわざわざ書くのもという抵抗があったかもしれません。
交際してもすぐに終了、理由も明確にしないまま新しいお見合いを繰り返す活動が1年ほど続きました。
少しスランプになり、休会こそしていませんでしたが、何も活動しない期間が2~3ヶ月。
妹にも真面目に活動していない事を叱られました。
やるからには真面目にやる!と決めた事を思い出し、今までの活動を振り返ってみました。
Yumiさんに言われた、『お相手選びの基準』
1年前に比べると、明らかにはっきりと自分の希望が見えていました。
・県内在住 ・年齢の近い方 ・安定した職業
また、父がかなりの偏食家だったので、好き嫌いがない人がいいと思いました。
あとは、会った時の印象で判断しようと思いました。
1年前に比べると自分に合う・合わない、居心地の良さ悪さが感覚でわかる様になってきていました。
そのタイミングで、1件のお見合いが決まりました。
お見合いの待合の席で、彼から「同じ苗字ですね」と話しかけられました。
そこから、会話が自然につながっていきました。
彼のプロフィールの写真は真面目な顔でしたが、会った時の笑顔がとてもチャーミングでした。
お見合いの会話は楽しかったのですが、特別この人だ!という印象でもありません。
ただ、帰り際に「次回もお会いしたいです」と言っていただき、私もそう思っていました。
初回のデートでは、私の条件でもある食事の様子を知る事ができました。
彼のお気に入りのお店を予約をしてくれたのですが、食べている姿を見て「この人、本当に好き嫌いがない人なんだな」と思える食べっぷりでした。
今までのお見合いでも、初回で良い印象を持っても途中で理由もなく嫌になってしまう事が度々ありました。
しかし彼には、何が良いとは説明できませんが、「嫌だ」がないと思えました。
その後も、何回かお会いしても気持ちは変わらず、LINEのやり取りや電話も、本来苦手なはずなのに彼とは平気でした。
Bさんからの報告も、今まではとはまるで内容が変わってきました。
デート行動だけではなく、自分が無理をせずに話せている事、楽しく過ごせているなど、ご自分の気持ちも分かりやすく伝えてくれる様になったのです。
Yumiさんから「彼の相談所から真剣交際に進みたいという連絡があったよ」と言われました。
それが嫌だったりプレッシャーに感じることはありませんでした。
その際、「真剣交際に進む前に、大事な事をお互いにしっかり確認出来ている?」と聞かれました。
確かに、当たり障りのない結婚観は話題にしていましたが、デート中の楽しい時間に真面目すぎる話題は避けていました。
特に私の年齢を考えると、妊娠・出産は絶対とは言えないのに、彼の考えは確認出来ていません。
真剣交際の返事をする前に、二人で話し合ってくるよう背中を押され、自分から彼に電話を掛けました。
そこで、お互いが結婚相手に求めるもの、生活の拠点、子供の事などを話し合う事ができました。
彼と出会ってまだ1ヶ月少しですが、気持ちの変化に自分が1番驚いています。
2回目になると会うのが億劫になっていた私が、自分から電話したいな、次の約束が楽しみだなんて。
彼の事が「・・・好き」初めて思う感覚でした。
そして好きな人が出来ると、自然に「結婚したい」「子供が欲しい」と思っている自分にも驚きました。
まさか、こんな考えになるとは・・・・
真剣交際に入った時点で、Bさんの結婚を心配していたご家族・妹さんにも報告したそうです。
妹が「まず、私に会わせて!」と言うので、3人で食事しました。
妹からも「良い人じゃん」と応援してもらえ、妹の夫も交じり4人で飲み会になりました。
翌週には彼の実家にもお邪魔しました。
しかしまだ、Bさんに最大のミッションが残されていました。
それは『スキンシップ』
手を繋ぐことまでは出来ますが、それ以上の経験がないので心配していました。
Yumiさんに「生理的なものだから、成婚退会前に確認した方がいいよ」と言われていました。
そんな時、彼から突然のハグ。
初めての経験で心臓がドキドキしましたが、全然嫌ではなく、彼に包まれている事が嬉しかったくらいです。
プロポーズは夜景の見える場所。
事前に指輪は「必要ないよ」と言っていましたが、彼がこっそり用意してくれていました。
いざもらうと、すごくすごく嬉しかったです。
1年10ヶ月の婚活を終えて、活動を振り返ってもらいました。
エンマレッジさんでの活動を通じて、自分の人間性が浮き彫りになりました。
分からない事の苦しさ、悩みを相談できない自分の性格、素直になれないのは年齢からくる恥ずかしさもありました。
こんなにも自分と向き合った事は、今までありません。
「まずは、自分の基準をしっかり作るといい」と言われた意味がよくわかりました。
恋愛に慣れている方達はこれを10代から経験し、友達と恋バナしたり相談する事が、ごく自然に出来るんだなと思いました。
私ももっと早くからYumiさんに報告・相談しておけば良かったと心から思っています。
この話をした時「あまり相談にのれなくてごめんね」と言ってくれましたが、そんな事はなく、私の足りない言葉の中からも、色々な角度で突っ込んでくれたり、私の気持ちを言語化してくれました。
彼との交際では、相談したい内容もはっきりしていたので、沢山背中を押してくれました。
身だしなみも最低限で良いと思っていましたが、今では彼に綺麗だって思われたい。
ファッションやメイクも、以前より関心を持つようになりました。
エンマレッジさんに登録してから始めたダイエットも頑張っています。
後ろ向きな理由で初めた婚活でしたが、女性としても人間としても成長できた事に感謝しています。
本当にお世話になりました。
1年10ヶ月という、少し時間は掛かりましたがBさんにとっては必要な時間でした。
異性との付き合いも初めて、人を好きになったこともない。
でも、それが「彼女が結婚向きじゃない」理由にはなりません。
「好き」は分からないけど「嫌だ」はわかる。
そこからのスタートでも全然大丈夫!
いつまでもお幸せにね~
美味しいお菓子もありがとう〜