静岡市在住46歳女性会員Hさんが、成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は富士市のNさん46歳、同じくエンマレッジ会員さん。
活動期間1年2ヶ月(内、交際期間3ヶ月)で成婚退会です。
30代の頃、大手の結婚相談所で5年間活動していたHさんでしたが、実際お見合いしたのはほんのわずか。
自分からは一切お申込みをしないまま、会費を払うだけの活動になってしまったそうです。
前回の活動で分かったのは、私は「試しに進む」「当たって砕けろ」という考えはなく、気持ちが納得できない限り先に進めませんでした。
失敗するのが怖い、結婚は一生の事だから余計慎重になっていたと思います。
そんな経験もあったので、エンマレッジさんへの入会も悩みましたが、コロナ禍で自力での活動は皆無。
友人とも会えない1人暮らしは寂しかったので、再度婚活をスタートさせました。
Hさんは見た目はほんわかした、話口調もおっとりした癒し系の女性。
どこにそんな頑固な一面があるのだろう、と不思議に思ったほどです。
ただ、お相手に求める条件に、強いこだわりがあるのは感じました。
結婚しても自分の環境は変えたくなかったので、静岡市に住んでくれ、安定した収入があり、年齢の近い方を希望しました。
Yumiさんからは、「それが譲れないなら仕方ないけど、かなり時間は掛かると思う」と言われました。
男性の多くは年下女性を対象にされる事、特に年収に余裕がある方はその傾向にある事も説明してくれました。
ただ、結婚して苦労しそうな条件は受け入れ難く、相手への気持ちを持ち続ける自信もありません。
ここまで頑なになってしまうのは、今思うと、自分に自信がなかったのだと思います。
登録後、沢山のお申込みが届きましたが、静岡の中部エリアの方を中心にお見合いされていました。
以前の活動とは違い積極的にお見合いされていましたが、中々良い返事は出来なかった様です。
もともと人見知りの性格もあり、短いお見合い時間の中で、本来の自分を出せずにいました。
お相手は楽しそうに話していても、愛想笑いが精いっぱい、誰と会っても、気持ちが前に向かない期間が相当ありました。
「ま、いっか」「なんとかなるか」とはならず、全部飲みこめない限り、先に進む事は出来ませんでした。
そんな、Hさんも活動に慣れてくると、「慎重に相手を判断したいなら、1回ではなく複数回会った方が確実よ」というアドバイスも分かってくれ、交際に進む事が増えてきました。
複数回会う事で、よりお相手の考えが分かる事は納得できましたが、折角のお休みでゆっくりしたいのに、頻繁にデートに誘われるのは体力的に辛かったです。
特に同じ市内の方だと週2回誘われる事もあり、嫌だと言えずに合わせてしまい、精神的には辛い時間でした。
交際状況は頻繁に報告があり、「大変ならお断りしたらどう?」「無理しなくていいよ?」と言っていたのですが、今度は優柔不断の側面が出てしまい、「もうちょっと会ってみてから判断します」と、先には進めないのにお断りもしないという悪循環になってしまいました。
デートが4~5回続くとお相手から「真剣交際に進みたい」というお話も頂きましたが、そこまで気持ちが盛り上がっていないので「待って欲しい」と伝えると、お断りの返事が届く様になりました。
また、交際の最初に「私は決断に時間が掛かるタイプです」と話をすると、痺れを切らして断られる事が続き、どこかホッとしている自分に気づきました。
Hさんの場合は、先に進む自信もないけれど、お断りする決断も出来ない為、結果的に、お相手が我慢出来ずに終了する交際が殆どだったと思います。
それについても、何度か話をしましたが、変える事は出来なかった様です。
そんな中、Hさんに運命の出会いがありました。
Nさんからのお申込みは、以前お断りした経緯がありました。
再度のお申込みに迷いはありましたが、お受けしてみる事にしました。
営業職のせいか人当りがよく、真面目できちんとした方だなという印象でしたが、正直、可もなく不可もなくという感情で、嫌じゃないからもう1回会ってみようと思ったくらいでした。
Yumiさんから「お相手にときめくかではなく、この人といると自然に笑顔になれているか?を目安にした方がHさんには分かりやすいかも」とアドバイスを貰いました。
初回のデートでは、優しく親しみやすい人柄であること、お互いの性格についても早めに話が出来、リラックスした時間が過ごせた事で、また会ってみたいと思いました。
2回目には食事に行き、私の体調を気づかってくれる優しさを感じました。
3回目のデートでは、お互いの結婚観や家族の話などしながら、のんびり過ごす事が出来ましたが、帰り際彼から「Hさんの笑顔を見ていると元気が出ます」と言って頂けた事がとても嬉しくて、気恥ずかしさはありましたが「私も嬉しいです」と答えました。
今までのHさんとは全く違う、とても楽しそうな報告に、逆に私が戸惑ってしまいました。
まさか、3回のデートで真剣交際に進むとは・・・・夢にも思いませんでした。
今までの方と違い、自然体でおつきあい出来ていると感じていました。
ドキドキしたりときめく感情はありませんが、自然に笑顔になれる相手なのは間違いありません。
Yumiさんから頂いた、真剣交際チェックリストを見ながら、金銭感覚や親の介護の考え方、住む地域についても具体的に話せる様になりました。
ただ、彼から「住む地域を把握する為に、1度不動産屋を覗きにいきませんか?」と誘ってくれた時に、すぐに行きましょうと返事が出来ませんでした。
現実的にはその流れは自然な事でしたが、ペースが早すぎて不安になったこと、彼は「Hさんのスピードに合わせます」と言ってくれましたが、自分の中で盛り上がる感情がないまま、話が進んでしまう事に抵抗を感じ始めました。
彼に不満はなく、住む地域も私の条件に合わせてくれたり、仕事への熱意・家事への参加など、文句をつける所は1つもありません。
自分の出す答えに自信が持てないだけ、自分の問題なのはわかっていました。
Yumiさんからは「Hさんの考え方を変えない限り、誰とお会いしても先に進まないし、Nさんだって痺れを切らすよ。だったら1ヶ月時間をもらったら?」とアドバイスしてくれました。
そして彼にも、1ヶ月待って欲しいこと、良い答えが出せるかわからないけど、期限の中で答えを出すと伝えました。
彼からは、「この関係が駄目になるのは嫌。そうならない様に、自分も頑張りたい。でも、Hさんは自分らしくいてくれればいい」と言ってもらえました。
Hさんに急にストップが掛かるのは、何となく予想はついていました。
1ヶ月の延長も、結論の先延ばしにする期間ではなく何が不安なのか明確にすること。
また、未知な生活に不安があるなら、結婚を具体的にイメージ出来る様なデートをするよう、アドバイスしました。
Yumiさんに言われた様に、1ヶ月の中で色々な視点からお話する事、お互いの家を行き来しながら、普段の生活スタイルも確認していきました。
彼の部屋がスッキリ片付いている事や、几帳面で私よりもしっかりしている所に驚きました。
お家で一緒にご飯を食べながらオリンピックを応援したり、片付けをしながら「気になる事はお互いに抱え込まず、何でも話そうね。」と言ってくれた事で、結婚しても仲良く暮らせそうだね、とお返事出来ました。
1年2ヶ月間のエンマレッジでの活動について、感想を頂きました。
家族にも彼の話はしていましたが、「こんないい人は中々いないよ!」「この人を断ったら、もう出会えない」と散々言われていたので、今回のご縁に母も大喜びです。
また、今まで頑なに心配していた「結婚」についても、終わってみると何故そこまで意固地になってしまったのか不思議に思います。
エンマレッジさんには、大変お世話になりました。
河原崎さんにはいつもスピーディーに日程調整をして頂けました。
Yumiさんは困った時にはいつでも相談に乗ってくれ、私の悩みを言語化してくれるので、モヤモヤした気持ちがスッキリしました。
また、私とは違う視点で話してくれるので、自分1人で活動していたら結婚には結びついていなかったと思います。
「Hさんの結婚なんだから、我慢したり無理しても仕方ないよ!」と言ってくれる言葉が、とても心強かったです。
口数の多い方ではないので、私にも本音で話してくれるまでに時間が掛かりました。
また、人を悪くいうタイプではないので不満も伝わりづらく、苦しい時もあったと思います。
お相手のNさんがとても優しく穏やかなタイプ、40代になって出会ったからこそ、その良さに気づけたのかもしれません。
いつまでもお2人仲良く、お幸せにね~
美味しいお菓子もありがとう〜