35歳男性会員Yさんが、成婚退会の手続きにきてくれました。
お相手はエンマレッジ会員のPさん、33歳。
活動期間4ヶ月間(内、交際期間4ヶ月)で成婚退会です。
入会のきっかけは、妹さんにお子さんが産まれたことでした。
それまでは正直、あまり結婚願望がありませんでした。
友人の子を抱っこしてもすぐに泣かれてしまうし、自分では子供が苦手だと思っていましたが、甥っ子の誕生で「こんなに子供って可愛いのか!」と、180度気持ちが変わりました。
早く自分の子供が欲しい、と思う様になりました。
エンマレッジさんの事は2年前から成婚エピソードを読んで知っていましたが、入会には二の足を踏んでいました。
皆さん3~4ヶ月の交際で結婚を決めている事に、「そんな早く決められる!?」と自信がなかったからです。
でも、本気で婚活しようと決めた時には、「ここしかない!」と思い、入会を決めました。
自分にお見合いが組めるか、とても心配されていましたが、医療系の資格職で経済的にも安定されている事や、お人柄も本当に明るく楽しい方なので、「全然心配しなくても大丈夫よ」と声を掛けました。
それにしても、ここまで順調に進むとは仲人の私でも思いもしませんでしたが・・・
エンマレッジさんに登録した初日に、1通のお申し込みが届きました。
それが、今回結婚が決まった彼女でした。
こういう所は、男から申し込むものだと思っていたし、Yumiさんからも「女性からお申込みがくるのは貴重なのよ」と聞いていたので、とても嬉しかったことを覚えています。
実際に、Yさんはとても人気のある会員さんで、早々に10人以上のお申込みがありました。
結婚相談所の仕組みは、自分がある程度ルールを決めて活動しないと、キリがなくお申込みやお見合いが出来てしまうと思っていました。
元々器用な人間ではないので、一人の方と丁寧に向き合っていこうと決めていましたが、初めて彼女に会った時から「この人と結婚するかも・・・」と予感もあり、もう他の方との交際は考えていませんでした。
私も彼の意見に賛成で、お見合いも無制限にでき、一時的に複数交際出来る仕組みは、やり方を間違えると、決断するタイミングを見失ってしまいます。
しかし、初めての婚活・初めてのお見合いで、運命の予感を感じる方は珍しいです。
最初、お見合いの時の彼女の表情があまりにも硬く、笑顔がないので、自分は期待外れなんだと思いました。
話し始めたら、彼女からも質問もしてくれるので「興味は持ってくれてるのかな?」と安心。
実はもの凄く緊張している事も、話していく中でわかりました。
また仕事の話や、譲れない条件である”住まい”についてなど、結婚を意識した質問もされました。
家を建てたいか、家事分担はどうしたいか等々、お見合いでもうそこまで話す!?と驚きましたが、彼女が真剣に活動している気持ちがとても伝わってきました。
遠回しに趣味の話でお茶を濁すよりも、最初から大事な話が出来た事はとても良かったと思っています。
また、不器用そうな性格なのに、一生懸命に話してくる彼女の姿にも、とても好感が持てました。
お見合いとはいえ、初対面で結婚観の話は引いてしまう方もいますが、エンマレッジ同士のお見合いでは、良い結果に繋がる事が多いです。
「お見合いの目的はなにか?」と考えれば、最初に結婚に譲れない条件を聞いておいた方が、交際に進むかどうかの結論も出しやすいのです。
交際が成立し初回のデートを決める時も、彼女から「食事にいきたい。イタリアンがいいです。」とはっきり言ってくれました。
好みだけ言ってくれれば、お店を調べたりするのは好きなので、そこも相性の良さを感じました。
好きな食べ物の話や、大学時代の話、お互い旅行が好きなので、新婚旅行に行くならどこがいい?と話をしました。
2回目のデートでは、結婚後の働き方についての話。
彼女は結婚しても仕事を続けていきたいという話や、私も転勤がないから、共働きなら家事は分担しようという事。
でも、料理は苦手だけど覚えたいと言ったら、「一緒に頑張りましょう」と言ってくれた事など。
「もしも、結婚したら」という話から、段々、結婚する事を前提にした話に変わってきた事で、お互い前向きに話が進んでいる事を実感しました。
入会してまだ1ヶ月も経っていないのに、ハイスピードで話が進んでいましたが、お互いが前向きとの事なのでこのご縁を大事にしましょうとYさんに伝えました。
ただ彼女の方は、気持ちの面でまだ壁がある様に感じていました。
会う毎に、プロポーズの演出はどんなものが理想か、家を建てたいかなど、結婚観についての話は出来ますが、男女としての関係は、お見合いで出会った時からあまり進展を感じていませんでした。
彼女は真剣交際になっても敬語の癖が抜けず、いつまでたっても苗字でしか呼んでくれません。
またデート時間も短く、夕方18時までには家に帰りたいとの事でした。
自分はもっと長く一緒にいたかったし、もっと親しくなりたかったけれど、彼女の気持ちを無視してしまうのもどうかと思い、気持ちを抑える様になってしまいました。
通常なら、恋愛感情も上がっている時期なのですが、驚くほど奥手で慎重派なPさんには、そのハードルを越えるのにかなり時間が掛かっていました。
週1で会っていると、大雑把な結婚観の話も出尽くしてしまいました。
婚約でもしていれば具体的な話も詰められますが、今の状態で詳細な話も出来ず、話し合う事がもうありません。
心の距離を詰めたくて、彼女に「好きだよ」と気持ちを伝えても、無表情で反応がない事に落ち込みました。
手を繋いだり、ハグしたり、もっと言葉でも気持ちを伝えたいのに、それが出来ない物足りなさと、それをしても喜んでくれない彼女の気持ちが分からなくなってしまいました。
Yumiさんに相談したところ「真剣交際なんだから、もっと踏み込んでいっていいのよ」と言ってもらえましたが、彼女の表情や、18時に帰ってしまう事も伝えたところ、
「じゃあ、私からPさんに本当の気持ちを聞いてみるわね。」と間に入ってくださり、彼女の本心をようやく知る事ができました。
コロナ禍だから夜のデートを控えていただけで、繁華街や人混みに出ない2人のデート内容からも、夜を控えたところで変わらないのでは?という話をしました。
またYさんから「好き」と伝えられたのも、人生初めての事で固まってしまったそうですが、何かアクションを起こさないと、まるで怒っている様に感じるよ?と伝えました。
Pさんの不器用な性格からくるもので、話せば「確かにそうですよね」「がんばってみます」と、素直に受け入れてくれるので、そこからは夜のデートも、お互いに愛情を伝えあう事も出来るようになったそうです。
今回の件で、彼女の人柄をより深く理解しました。
嫌われていたわけじゃなく、そういう性格なんだと分かれば気が楽になりました。
プロポーズには、あえてお見合い場所ではない、別のホテルのBarを選びました。
本当なら知り合ったホテルでするのが自然だと思いましたが、そこは婚活をしている者の”戦場の場”。
他の人とお見合いもした場所でもあり、大変だった思い出もある様なので、プロポーズはあえて別の場所にしました。
エンマレッジでの活動は、あれほど心配していた交際期限も全く気にならず、読んでいたブログの通りになりました。
途中、悩んだ時期もありましたが、2人の関係をYumiさんが繋いでくれました。
もし普通の出会いで彼女と出会っていたら、正直、結婚を決断出来ていたかわかりません。
彼女に無理強いしたくないという理由で、自分の気持ちを抑えてしまいましたが、本当は勇気を出して聞けなかったのだと思います。
Yumiさんは困った時は、いつも間に入ってくれました。
1人だったら、自信をなくしてそのまま終わっていたと思います。
性格が不器用なだけで、本当は彼女も愛情を感じていたと気づかせてもらえました。
本当にありがとうございました。
ブログに全ては書いていませんが、お2人は何度かすれ違っていて、このまま終わってしまうと思う事が何回かありました。
原因は、Pさんの慎重すぎる性格で、本人もよく分かっていたと思います。
Yさんも優しいので、そこを強引に進めず気づかって遠くで見ている状態でした。
仲人の私からすれば、「そんなの本人に聞けばいいのに。大した問題じゃないよ?」と思う事ばかりでしたが、当人同士からすると簡単じゃないんですよね。
Pさんの成婚エピソードはこちら
結果、お2人の幸せなお話が聞けてよかったです。
いつまでも仲良く、お幸せにね。