32歳女性会員Sさんが、成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は32歳、伊東市の男性。
活動期間1年7ヶ月、(内、交際期間4ヶ月)で成婚退会です。
Sさんは、最初、エンマレッジの有料相談に来られました。
当時プライベートでお付き合いした方との交際に悩んでいたからです。
長くお付き合いしていた彼との結婚話が進まず、ずっと悩んでいました。
30歳目前で結婚の話をしても、「考えたい」「時間が欲しい」と言われてしまい、悶々と悩む日が続きました。
その際Yumiさんから、試験があるから待って欲しいとか、家族の問題があるから来年まで待ってなど、
待たされる理由や期限がはっきりしない時点で、良い答えは出ないと思う。だったら、期限付きで待ったら?
と言われ、たしかに!と思いました。
半年の期限で待つことに決めましたが、Yumiさんの言うとおり、結婚という言葉はもらえませんでした。
しばらくショックで放心状態でしたが、30歳になってしまった事や、これからは相談出来る相手がいた方がいいなと、すぐにエンマレッジさんへ連絡しました。
実は20代の時に、1度大手結婚相談所で活動していましたが、担当さんがコロコロ変わったり、休みで連絡が取れなかったり、結婚相談所に良いイメージがありませんでした。
エンマレッジさんは前回の相談の時も、ズバッと本音で話してくれた事や、「あなたなら、大丈夫だよ!」と言ってくれた言葉に勇気をもらい、活動をスタートさせました。
会員さんじゃない方の相談でしたが、1度話を聞いているので、彼とうまくいっているといいな~と、思い出す時もありました。
入会希望の連絡があった時はちょっと残念でしたが、でも、気持ちを切り替えて頑張っていこう!とお話しました。
活動前に思ったのは、今回は、言い訳せずにとにかく頑張ること。
土日もプライベートも一切犠牲にし、婚活に集中してやってみようと決意も固めました。
入会して半年間は、とにかくお見合い漬けだった気がします。
ありがたいことに、沢山お見合いが成立し、1日3件のお見合いを掛け持ちする事もありました。
最低1回は会うつもりで、余程難しい相手じゃない限り、積極的に交際を希望しデートもしました。
ただ、1~2回で交際は終了、お相手からお断りされる事が多かったです。
理由としては、「物事をはっきり言い過ぎる」「僕に興味がなさそう」など。
日常会話をする為に会っているのではないので、結婚の話題を出してこない人には、私からどんどん質問をぶつけました。
ただ、相手が引いているのも雰囲気で感じ取っていました。
頭も良く優秀なSさんですが、恋愛に(駆け引き)はちょっと不器用な所がありました。
何でもストレートに聞きすぎてしまったり、沈黙が待てず場を回してしまう所があり、男性からすると「圧が強い」と感じてしまったようです。
ただ、実際彼女の方が学歴も年収も高かったので、余計に威圧感を感じてしまったのかもしれません。
半年を過ぎた頃には、交際も長続きする様になりましたが、今度は自分の気持ちが乗っていない事に悩みました。
自分でも相手に惹かれていないのは気づいていましたが、活動への焦りから、
こんな事に不満を持つ、自分が駄目なんじゃないか?
自分が悪いから、お相手をそう見てしまうのではないか?
と悩む様になりました。
Yumiさんは「嫌なら、交際終わった方がいいよ?」と言ってくれましたが、「じゃあ、次に」と前向きになるには時間が掛かりました。
頑張れば成果が出る
我慢すれば結婚できる
当時の私は、そんな勘違いをよくしていました。
Sさんは、お見合い数も多いので当然【不成立】【交際終了】の数も、同様に多くなります。
その数が増えるごとに、自分が駄目だから・・・と落ち込んでいました。
そんな中、初めて真剣交際に進んだ相手が出来ました。
経歴や条件も私に似ていて、とても優しい人でした。
ほぼ、毎週の様にデートを重ね、交際も2ヶ月経過していました。
しかし、デートは定期的に出来ても、彼から一向に結婚観の話は振ってくれません。
私から聞けば答えてくれたので、気にしない様にしていました。
お相手相談所を通じて気持ちの確認をしてもらった時には
「お互いの価値観をもっと知っていきたい」と返事が届きました。
ただ、それ以降も私から切り出すまで、一切その話には触れてこない事に疑問を感じました。
もう7~8回お会いしていた事もあり、お互いの相談所からプッシュしてもらい、何とか真剣交際に進む事が出来ました。
これでようやく結婚について深い話が出来る!と期待していた私に、彼がいった言葉に愕然としました。
「月1回、アニメのイベントに行くことは許してもらえる?」
え?・・・アニメのイベント?
初めて彼から自主的に確認してきた事が、アニメの事?
いや、そんな話じゃなくて・・・・結婚を進めるにあたって、もっと、話し合って決めなきゃいけない事、確認する事はいっぱいあるでしょ?
しかし、その言葉はスルーされ私のプロフィールに、
【お互いを尊重し、話し合いが出来る人がいい】
と書いてあったから、君ならアニメの趣味も許容されると思ったし、僕が結婚相手に求める条件はそこなので、と言われてしまいました。
彼とSさんの交際は、仲人の私からみても順調には見えていませんでした。
交際報告も不満や不安の方が多かった事で、彼女が【成婚退会】という目的の為に、とにかく前に進もうとしていた事、引っ掛かる点も見ないフリをしている様に見えました。
交際中の時から、Yumiさんには「その人で本当に大丈夫なの?」と心配してくれていました。
私がイライラしたり、前向きな報告をしないことで、「そんなに不満なら、なんで別れないの?」とも聞かれました。
そこまで言われても、ようやく進んだ交際を自分から終わりにする勇気が持てませんでした。
私と彼の気持ちがすれ違っている事や、実はまだ何も本音で話し合っていない事も指摘され、次回のデートで腹を割って話してくるよう言われました。
その時にようやく彼から、彼の家族の複雑な事情について聞かされました。
その話もショックでしたが、何故、今頃そんな話をするの?アニメの話より、こっちの話の方が先じゃないの?
彼との価値観がこんなにも違っている事に気づき、これ以上の交際は難しいと判断しました。
なんだか、脱力してしまいました。
もう私にも無理だ。
こんなに頑張ってもうまくいかない・・・。
今思うと、勉強も仕事も頑張っただけ成果を出してきました。
Yumiさんに「なんで別れないの?」と聞かれた時も、まだ頑張れると思っていたし、頑張りが足りないから、成果が出ないと思いこんでいました。
自分1人が頑張った所で、相手の気持ちが変わるわけじゃない、当時の私はそんな簡単な事にも気づく事が出来ませんでした。
交際終了後、活動に限界を感じ退会も考え相談しました。
でもYumiさんから、「いつも前しか見ないで全力で走っていたけど、もっとゆっくり歩いたら?」
と言ってもらえ、もうちょっとだけ続けてみようと思いました。
まさか、その2週間後に運命の出会いがあるなんて、夢にも思いませんでした。
退会を考えているという相談はありましたが、本当に辞めたいわけではないのは伝わっていました。
頑張りすぎない、肩の力を抜こうよ、と誓った途端のご縁でした。
彼からのお申込みに、少々困惑しました。まず、プロフィールのPR文がほとんど書いていなかったのです。
家族構成も同居の有無も、大事だと思われるところがほとんど記入されていないプロフィールでした。
当然、何の期待もせずにお会いしました。
時期的にオンラインお見合いだったので、「情報もないし、受け身でいっか」と相手の出方を見る事にしました。
しかし、お見合いの時間中、彼はずっと笑顔でお話してくれていました。
私にとって初めて、自分が仕切らなくていいお見合い。
ほとんど彼が話していたけど、楽しく笑って相づちをうったり、あっという間に時間が経ってしまいました。
もちろん、迷う事なく交際希望を出しました。
初回のデートはファミレスへ。
家族の話やお仕事の事、お友達の話まで・・・気づけば3時間近く経っていました。
無理することなく、私が会話をまわすことなく自然に話せる方は、長く婚活をしている私にとって初めての事です。
結婚相手に求める条件で、「会話」というものがとても大事なのだと気づきました。
その後も、家族の話や転職した話、好きな食べ物や家事の頻度など、あえて結婚の話を振ったわけでもないのに、自然にお互いの生活や結婚に繋がる様な話になっていました。
彼の話に違和感を感じる事もなく、考え方や好みも似ている事が分かりました。
Sさんの突っ走る交際しか見ていなかったので、彼女が聞き役に回る、リードしてもらう交際は、聞いている私もテンションが上がります。
いつも余裕がなく不安になっていたSさんから、こんなにも楽しそうな報告がくるのは本当にはじめてです。
ドライブデートでは1日一緒にいましたが、沈黙になる事もなく、始終楽しい時間が続きました。
こんな風に彼の対応に感謝出来るのも、今までの交際があったからこそ。
こんなにしっくりくる人が本当にいるんだと感動しました。
Yumiさんにも、ありのまま報告しました。
「彼に交際が楽しいことや、自分の仲人さんにも良い報告しておいたと言ってみたら?」
とアドバイスをされ、その事を彼に伝えました。
彼は、「楽しいと直接言ってもらえてうれしい」と喜んでくれましたが、ご自分の相談所にはあまり相談をしていない事、
私の様に、仲人さんから交際報告をするように言われていない、と言っていました。
IBJやBIUのシステムを使っている相談所は、全国に多数ありますが、システムは同じでも仲人さんの対応は様々です。
困った時だけ相談にのるところもあれば、私の様に、全体を把握した上でアドバイスする仲人もいます。
今回は、特に相談所が手を貸さなくても、お二人でどんどんゴールに向かって進んでいました。
私がコロナの濃厚接触者(陰性)になってしまった時は、1ヶ月近く会えませんでしたが、LINEで毎日コミュニケーションも取っていました。
この時に、会えなくて寂しいなと思いました。
久しぶり会えた時、はっきりと「私、この人好きだ!」と実感しました。
彼も、私と結婚する事を前提に話をしてくれるので、不安に感じる事は何もありません。
お互い好意を持っているのは伝わっていますが、口に出して言ったことはなく、私から
「あなたが好き。結婚してもうまくいくと思う」
「意見が合わなくても、話し合いが出来る人だと思ってる」
と伝えました。
彼からも「・・・僕と結婚するよね?結婚するなら君がいい」
と言ってくれました。
条件の話ばかりで、結婚する前提で話をしていましたが、初めてお互いの気持ちを確認できました。
聞いていると、もうそれってプロポーズじゃん(笑)と思っていましたが、そこからはより具体的なお話を進めながら、
お互いの自宅を行き来して料理を振る舞ったりと、結婚生活のイメージも出来たところで、プロポーズとなりました。
活動期間は1年7ヶ月と少し長くなりましたが、頑張りすぎないやり方で成婚退会となりました。
エンマレッジの活動を振り返って、本当に長く苦しかったです。
本業以外にもう1つ仕事をしていた様でした。
長い期間、私はビジネスモードで活動してしまい、とにかく前に進む事ばかり考えていました。
気持ちを押す事でしか伝えた事がなく、反応が悪くても諦めない、頑張れば結果が出ると勘違いしていました。
でも、Yumiさんに
「結婚するのは1人だけ。それ以外は全部断られたっていいじゃない」
「営業だって仕事が出そうな所か、時間を掛けても無駄なのか見極めが大事でしょ?」
そう言って頂けたのが、とてもしっくりきました。
婚活は苦しくても、エンマレッジさんでの活動は学びが多く、ここだから続けていけたと思っています。
以前の相談所は、私に不都合な事や感情面に触れてくれなかったのですが、Yumiさんはスーッと気持ちに入ってくれました。
成婚というゴールにとらわれて、交際に苦しんでいた時も
「好きじゃないのに、何をこだわっているの?」
とあっさり言われてしまいました。
不思議とYumiさんに言われた言葉と、私の感情に相違がなく、短いワードでピタッと言い当て、まるで気持ちを言語化してくれる様でした。
いつも気持ちに寄り添ってくれ、親身にサポートして頂けた事、本当にありがとうございました。
長い活動の中、Sさんには厳しい事を言った自覚がありました。
頑張っている彼女に、仲人から「頑張るな」と言われるのもワケがわからなかったと思います。
仕事や勉強は頑張った分だけ結果がついてきますが、婚活(結婚)はそういうワケにはいきません。
「Sさんが必死に頑張らなくても、縁がある人とは必ず繋がるから」
その言葉を信じてくれたから、今回の良い相手に巡り合えたのだと思います。
いつまでもお二人仲良くお幸せにね~
美味しいお菓子もありがとう〜