裾野市在住34歳、女性会員Yさんが成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は沼津市在住の36歳。
活動期間1年7ヶ月(内、交際期間4ヶ月)で成婚退会です。
仕事が楽しく、結婚に憧れもなかったYさん。
親御さんからのプレッシャーで、ようやく重い腰を上げたようです。
母が23歳の時に結婚しているせいか、早い内に結婚をと急かされていました。
父は昔から、女性も仕事をする事に賛成していたので、大学院に進む事も応援してくれましたが、30歳を過ぎても男性の影が一向に現われない私を見て、段々気にする様になりました。
食事に行く程度の男性がいたこともありましたが、結婚まで親密な関係にはならないまま終わる事も多く。
自分で築いてきたキャリアややりがいの方が重要で、結婚や子供との両立は難しい、不器用な私には無理だと思っていました。
一方で、実家から遠く離れて暮らす寂しさや、コロナ禍で気持ちに変化がありました。
1度くらい婚活してみようかな・・・・
まずは、マッチングアプリを試してみましたが、プロフィールに虚偽の情報があったり、親密になるスピード感が早かったり、効率も悪く疲れてしまい、私には向かないと思いました。
だったら、結婚相談所はどうかと検索してみると、エンマレッジさんに目が留まりました。
異性との交際に疎く、そこまで結婚願望が強くない私でも活動が成立するのか?
そもそもお申込みがくるのか、誰からもこない、お断りされてしまうのか?
全く想像がつかないまま、活動をスタートしました。
Yさんは理系女子のイメージそのまま、クールで落ち着いた雰囲気の大人っぽい女性です。
感情的になる事はなく、恋愛にもあまり興味なくここまで来てしまったとの事。
ベタベタした甘い結婚生活というより、必要な時だけ一緒にいるくらいが丁度いい、理想は別居婚という感じでした。
おかげさまで、お申込みは多数頂けましたが、あまりピンとくる方はいませんでした。
待っているよりお申込みした方が早いので、自分の考えに近そうな方を選んでお申込みしました。
10人お申込みをすると、2人くらいからOKが来たと思います。
お見合いは、アプリとの出会いとは、やはり全然違っていました。
まず、日程調整や場所は仲人さんが設定してくれるので、楽だったことと、皆さん真面目な方が多く一目見て帰りたくなる様な方はいませんでした。
変に女性慣れしていないのが、奥手の私には安心出来ました。
アプリは、お会いする前のメッセージのやりとりが、本当に面倒くさいと思っていたので、結婚相談所のお見合いシステムは私に向いていると思いました。
自分からのお申込みでお見合いする事が多かったYさんですが、会ってみると印象は少し違った様です。
静岡県東部在住・年収・写真・家族構成・PR文など、出来るだけ自分の育ってきた環境や考えに近い方を選んだつもりですが、実際お会いするとガッカリする事も多かったです。
まず、コミュニケーションがとれないと感じました。
同じ理系の方を選んでいるせいか、大学時代や仕事など得意分野の話は出来ても、雑談になると急に話せなくなる人もいました。
一方的に話すばかりでキャッチボールが出来なかったり、質問が面接官の様で楽しく感じなかったり。
失礼な人はいないし、嫌な事は言われないけれど、これ以上一緒にいたいとは思えませんでした。
逆に、お相手からの第一印象には自信がありました。
どういう話をすれば相手は喜んでくれるか、同じ理系でわかったので、相手が話したそうな話題を振ることは出来ましたが、自分の「素」を見せて向き合う事は出来ませんでした。
家事も得意じゃないし、好きでもないのに、婚活だから、、、お見合い用につくっている自分にずっと違和感がありました。
当初のYさんは、私にもほとんど相談する事はなく、活動の報告も急かされないと全くしてこない会員さんでした。
Yumiさんに報告を求められても、正直苦手に感じていました。
自分の気持ちを振り返るのが苦手、文章にするのも苦手、そもそも人に相談するのが苦手でした。
交際の状況の説明は出来るけれど、自分の感情が入ってこない、相手の事をどう思っているのか、自分の気持ちが全くわからず、何を報告すればいいのか分かりませんでした。
ある時、交際になった方に真剣交際の話を持ち出されました。
正直、気持ちに盛り上がりはなかったのですが、とにかく優しい方で、私に何でも合わせてくれました。
連絡もマメではない私に文句をいうわけでもなく、デートでもいつも気を使ってくれました。
お断りする理由もなかったので、ズルズル交際していましたが、真剣交際チェックリストが送られてきた時、彼とこれからの話をすることに違和感を覚えました。
あれ、なんか違う!という思いが強くなってしまい、結局、真剣交際になっても1度もお会いしないまま交際終了しました。
その時Yumiさんに「もっと、相手の気持ちを考えた方がいいよ」とアドバイスされ、その言葉が胸に刺さりました。
確かに、振り回すだけ振り回してしまった、相手の本気にしっかり向き合っていなかった、見抜かれていたなと感じました。
もしかしたら、ここでの活動は自分に向いていないかもと、休会こそしませんでしたが、3~4ヶ月何もしない状態が続きました。
交際終了は仕方ない事なので、それを注意するつもりはありません。
ただ、LINEの返事を何日もしない事や、相手の好意や優しさに甘えすぎているのは良くない事です。
この時までのYさんは、交際になった相手と一定の距離を持ち、自分のペースも崩さず、これ以上関係も距離も近づけたくない様に見えました。
同時に、自分が作っている壁に悩んでいる様にも見えました。
そんな時、彼女にとって思わぬ出会いがありました。
明らかに今までお会いしてきた方達とは雰囲気が違っていました。
女性慣れした対応がスマートで、初めて交際が楽しいと思えた相手でした。
私にしては頻繁に連絡も返し、デートも週1ペースでお会いしていたので、Yumiさんもビックリしていました。
彼との交際にははっきりと「彼に好意がある」と報告が出来たので、このまま良い感じに交際が進んでいくと思いました。
真剣交際に入り、結婚への話も具体的になり、そのあたりから彼がスキンシップを求めてくるようになりました。
しかし彼が近づいてきたら少し距離をとったり、手を繋いでこようとしたらバッグを持ち換えたり、まだスキンシップは早いとガードを緩めようとしませんでした。
決して彼が嫌いというのではなく、本当にスキンシップが苦手で、自分ではどうしようもない部分でした。
しかし、こういうデートを何度か繰り返す内に、彼の態度がよそよそしくなっていきました。
実はこの時、お相手相談所の仲人さんから、交際について相談がありました。
彼が、Yさんとの交際終了を考えていること、それを今必死でなだめているというものでした。
彼曰く、今まで交際をしても、Yさんは自分の事を大切にしてくれなかった。
連絡もデートも自分から誘うことばかり、デート費用も、ドライブに掛かる費用も払ってもらって当然の態度だった。
もちろん、お金を払って欲しいのではなく、そういう気遣いも出来ない人と結婚していいのか悩んでしまっているとの事でした。
そこに追い打ちで、スキンシップも嫌がられてしまい、正直、もう心が折れてしまった、というものでした。
何とかもう1度、2人で話すチャンスをもらえないかお願いしました。
Yumiさんからその連絡が来た時、正直、頭が真っ白になりました。
まさか、私との交際をそんなに不満に思っていたなんて、夢にも思っていませんでした。
Yumiさんにデート代の事を問われた時、正直、驚いてしまいました。
いつも気が付くと、自然にお会計してくれていたので、それが当たり前になっていたのは事実です。
不満に思っていたなら「半分出して」と言ってくれればいいのに、とYumiさんにいうと
「彼はきっと半分払って欲しいんじゃなくて、彼が頑張ってくれている事に気づいて欲しかったんじゃないの」
「いつもありがとうとか、今度お礼するね、とか感謝の気持ちを態度に出していた?」
確かに、口ではお礼をいいましたが、いつもの流れの様になっていました。
「しかも、スキンシップも無言で避けられたら、彼が自信をなくすのは当然のことよ?」
そこまで説明され、やっと自分が彼をひどく傷つけていた事に気づきました。
改めて、私は彼が好きでこれからも交際を継続していきたい、彼に謝りたいと伝え、お返事を待つことにしました。
しかしその2日後、「交際終了」の連絡が届きました。
お相手相談所からも力が及ばずすみません、と謝罪のお電話がありましたが、彼の気持ちはもう戻らないとのこと。
通常は、システムから「交際終了」を伝えますが、今回は私がお電話で伝えました。
電話でのYさんの声は涙で震え、ショックを受けているのは電話越しでも伝わってきました。
私もこの瞬間が本当に辛く、掛ける言葉が見つかりません。
当時、交際終了の連絡は本当にショックでした。
まさか、彼からお断りされるなんて想像もしていなかったので、自分のしてきた事に愕然としました。
彼の優しさに甘え、我慢させていた事にも気づかず、調子に乗っていました。
以前もYumiさんに注意を受けたのに、その言葉の意味をしっかり理解出来ていませんでした。
どうしようもない後悔と、あんなにも大切にしてくれた彼を失ってしまった怖さで涙が止まりませんでした。
Yumiさんは電話口で泣いている私の話を、長い時間、ずっとうんうんと聞いてくれました。
「無理に元気を出す必要はないし、とことん落ち込んで、いっぱい泣いた方がいいよ。」
「今は温かいお風呂にはいって、ゆっくり身体を休めて、ご飯もちゃんと食べるのよ?」
そんな優しい言葉に思わず
「私は今まで、全然よい会員じゃなかった。報告もしなかったし、いっぱい迷惑もかけてきたのに・・・・。なんでそんなに優しくしてくれるんですか?」
「それも含めて、仲人なんだから気にしなくていよ。」
と答えてくれました。
この時は、まだ次のお見合いの事を考える余裕もありませんでしたが、今度からはもっとYumiさんを頼ろう、自分のダメな所をどんどん指摘してもらいたい、と思う様になりました。
そこからのYさんは、本当に人が変わった様になりました。
定期的な報告はもちろんですが、何かあるとすぐに電話をくれ、交際状況も詳しくお話してくれる様になりました。
前回の事をきっかけに、私とYさんの距離感も以前よりとても近くなったなと感じました。
彼女に変化があってすぐ、運命の出会いが訪れました。
お見合いの時の印象は、物腰が柔らかく話をしていて楽しい方だなと思いました。
交際になってからは相手に任せるだけではなく、お互いが分担していける様に心掛けました。
食事のお店は私が決め、予約は彼がするようにしたり、支払いも割り勘の時もあれば、お互いが奢り合いする事も、自然に出来るようになりました。
ここまではだいぶ順調に進める事が出来ましたが、1番の難関はその先にある「スキンシップ」
私のペースで進めて欲しいけれど、伝え方によっては拒否している様にも思われたくないので、これも、事前にYumiさんにお電話で相談させて頂きました。
また、お相手の仲人さんにも事前に状況を伝えてもらい、彼にも上手に話してくれるようお願いしてくれました。
Yさんからも、前回と同じ失敗はしたくないので、丁寧に進めていきたい、との事。
不安に思っている事も隠さずに、素直に彼に話してみます、と今回は全力で彼と向き合う気合いを感じました。
彼も私の話をしっかり聞いてくれたことや、スキンシップは慌てなくていいよとの言葉に安心でき。
このタイミングで真剣交際に進む事にしました。
頂いた真剣交際チェックリストも、ほとんど意見がぶつかる事もなく「どっちでもいいよ、君の好きな方でいいよ」と言ってくれるので、大体が私の希望に合わせてくれるようです。
スキンシップも「まず、腕を組むところからやってみる?」と提案してくれました。
1年以上の活動の中で、この人以上の人にはもう出会えないだろう・・・という感覚がありました。
まだまだ異性との交際に自信が持てない私に、「大丈夫、ゆっくりでいいよ」という安心感を与えてくれたのも彼でした。
プロポーズはまだ先だろう、と思っていたところに、突然きたのでビックリしましたが・・・・。
でも、とても嬉しかったこと、迷うことなくOKのお返事をしました。
プロポーズの件は私も事前に聞かされていなかったのでびっくりしましたが、それよりも即答でOKのお返事をしたYさんに驚きました。
結婚相談所に入会はしましたが、元々人に相談するタイプではないので、通常なら自分には向かないシステムでした。
だからこそ私みたいなタイプには、必要な場所だったと思っています。
自分では人に合わせる事が出来ている、気遣いも出来ていると思っていたけれど、全く足りていない事に気づかせてもらえたのは本当に大きかったです。
変に言葉をにごさず、ダメなところはダメだと指摘してくれるのは、とても有難かったです。
仲人さんとはいえお仕事なので、もっとドライな対応をされると思っていました。
でもYumiさんは、夜遅い時間でもお電話に出てくれたり、電話も1時間近く話に付き合ってくれたり、親身になって対応してくれました。
こちらで活動できて、本当に良かったです。
仲人の私に素を見せたがらなかった彼女は、見せ方が分からなかっただけなのだと気づきました。
本当はとても素直で、相手を気遣う事も優しい気持ちも沢山もっていたのに、表現方法が分からなかっただけでした。
泣いた夜もありましたが、今が幸せなら良かったです!
※先日、無事入籍しました♡と嬉しい報告もありました。
いつまでもお二人仲良く、お幸せにね~