東京在住、30歳男性会員Mさんが成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は神奈川在住、30歳。
活動期間2年1ヶ月(内、交際期間2ヶ月)で成婚退会です。
都内から、静岡までわざわざ面談に来てくれたのは2年前。
愛知県に転勤が決まったことをきっかけに、相談所での活動を考える様になったそうです。
面談に現われたMさんはパリッとしたスーツを着こなした、端整な顔立ちのイケメン男子。
旧帝大の大学院を卒業後、難関といわれる試験に合格するほどの超エリート。
条件も容姿も完璧な方が、女性と縁のない様には思えませんが・・・・?
交際していた方とは転勤が決まった際、お互い将来について話し合いました。
自分は全国転勤がある職種、一方彼女は都内から離れたくない理由から、このまま一緒にいても結婚には繋がらないと答えを出しました。
また、転勤が決まるまで、将来についての話もあまりしてきませんでした。
フィーリングだけでマッチしていた事、結婚を考えるなら最初からそれを目的とした出会いの方が早いと思いました。
実家が静岡というのもあり、評判のいいエンマレッジさんでお世話になろうと思いました。
面談当時は、活動に何の不安もありませんでした。
明るくポジティブな性格で社交性もあり、今までも出会いに困る事はなかったので、正直、すぐに成婚退会できると思っていました。
「Mさんみたいなタイプはパッとすぐ決まるか、かなり苦労するかのどっちかだと思うよ。」
Yumiさんにそう言われても、あまりピンときていませんでした。
彼の様に目を引くプロフィールの方は、余程信念をもって活動しないと、際限なくお見合いする事になるよと伝えました。
ただ、話していてもブレがある様には見えず、余計な心配だったのかなとその時は思いました。
結婚相手に求める条件は、学歴や仕事。
自分と同程度の大学(旧帝大・早慶まで)女性もキャリア志向で、結婚してもお互いを高め合える方が理想との事でした。
Yumiさんには「キャリア志向の女性だと、Mさんの転勤に難色を示すかもよ?」と言われましたが、
最終的には都内に戻るので一時的に週末婚も考えるなど、柔軟に対応してくれる方がいいと思っていました。
お陰様で沢山の方からお申込みを頂きましたが、希望する条件ではなかったので、自分からお申込みをしました。
厳しい希望条件を掲げてしまいましたが、登録されている方は皆さん優秀で経歴の高い方が多く、どの方も綺麗な人ばかり。
まずは都内を中心に、積極的にお申込みしていこうと決めました。
国立の音大・芸大など、私とは違う世界で活躍されている方や、難関の資格を取得され高年収で働いている方まで色々な人とお会いする事が出来ました。
仕事柄出張も多く、新幹線移動も慣れているので愛知→東京間をさほど遠いとは感じず、週末は都内へ出向き、精力的に活動していました。
Mさんは毎回のデート報告もとても丁寧に、長文で知らせてくれました。
報告はいつも詳細な内容で文句の付け所もないのですが、どこか仕事の報告書を読んでいる様で、彼の本心・本音がわかりにくいなと感じていました。
入会して半年が過ぎた頃から、思っていたより自分の活動が順調ではない事に気づきました。
お見合いや交際までは順調に進みますが、その先の話になると、途端にお相手の反応が鈍くなっていました。
結婚観のズレ、価値観の相違から交際終了が続く様になり、Yumiさんにもお電話でご相談していました。
「Mさん、ご自分の希望条件に矛盾がある事に気づいている?」
自分がお申込みしている女性はどなたも、今の仕事を一生続けていきたいキャリア志向の女性。
結婚で仕事を中断したり、結婚相手の転勤についていける方ではなく、むしろ「都内在住が絶対」という方ばかり。
出産の時期も数年は子供をつくるつもりはない、仕事と相談しながらでないと決められないと言われ、早く子供を希望していた自分とは合わないと交際終了した事もありました。
相手には「仕事を続けて欲しい」と言っておきながら、どこかで「少しは私の事情も考慮して欲しい」という願望もあり、その矛盾をYumiさんにズバリ指摘されました。
また次に繋がらない交際が続くと、焦りから追加でお申込みしてしまい、結果、複数交際を繰り返していました。
オンリーワンの相手を探しているはずが、お見合い・交際が途切れず、常に複数のお相手がいる状態をキープしてしまいました。
ようやく交際が継続する相手が出来ても「あれ?この人の事ホントに好きなの?」と、今度は気持ちがついていけず、真剣交際寸前でお断りした事もありました。
この時期のMさんは、ご本人も迷走していたとの事。
複数交際はやめて、条件の見直し、自分の気持ちと丁寧に向き合った方がいいと何度か伝えましたが「自分の思うように活動したい」としばらく様子を見る事にしました。
その後、ある女性と交際が進展し、真剣交際に進む事になりました。
自分の中では、真剣交際=成婚真近でようやくゴールが見えたと思いました。
結婚観の話もしっかり出来ていて、いつ親に挨拶に行こうかという所まで話も進んでいました。
「長男だけど静岡に戻るつもりはなく、結婚後も東京で暮らす」
プロフィールにもその様な内容で、書いていました。
しかし親はいずれ静岡に戻ってくる事を期待しているのが分かりました。
定年になってからでもいい、家は残しておくから先祖のお墓はしっかり守って欲しいという、親の気持ちを無碍にできませんでした。
定年を過ぎた頃なら夫婦で静岡に戻ってもいいだろうと、自分も軽く考えてしまい、彼女に伝えたところ「最初の話と違う、信用できない」「静岡に住むことは考えられない」といわれ、破談になってしまいました。
この時はかなり落ち込み、自分の伝え方の悪さや、今まで両親ともお墓や家の話をしてこなかった事を反省しました。
考えてみれば、結婚して自分達が家を建てる事もあり、静岡に戻る事は現実的ではありませんでした。
この時、Yumiさんに言われたのは、周りに見せている姿と本当の気質にギャップがあり、どんどん減点される交際になっていたこと。
だったら、最初からいい恰好しないで、素のままの自分で勝負した方がいい。
厳しい言葉でしたが、本当にそのとおりだと思いました。
これをきっかけに、彼の活動にも変化が出てきました。
デート場所も今までは美術館や博物館など落ち着いた場所ばかりでしたが、早目にお互いの素が見え、距離が近くなる様なデート内容に変わりました。
また結婚観も相手に合わせるばかりではなく、自分の譲れない条件や柔軟に考えられる所も、早目に話題を出すようしたところ、とても素敵な女性に出会う事が出来ました。
お見合いの申し込みの際、経歴よりも先に彼女の笑顔の写真に惹かれました。
お会いしてみると気どりがなく、とても正直な人で、仕事のグチまで話してくれるのですが、それが全く嫌な話に聞こえないのです。
それよりも、もっと前向きに改善点を話す様子が今までお会いしてきた、どなたとも違う魅力を感じました。
彼女も優秀な人ですが、仕事中心という考えではなく家庭や子供を持つ生活も重要に考えている人でした。
結婚に譲れない条件も特にない、と言われたのも彼女が初めてです。
また交際も今までは相手の都合に合わせてスケジュールを決めたりデートも考えましたが、彼女はむしろ積極的に向き合ってくれました。
週1は必ず時間を空けてくれ、LINEの返事もレスポンスが早いのでストレスを感じません。
前の交際で貰った「真剣交際チェックリスト」の項目も、仮交際中から話題にだし、お互いの考えを話す事も出来ました。
あまりにもスムーズに話が進むので、Yumiさんに電話報告した時にはプロポーズ間近でした。
それほど何の悩みもなく、彼女といる自分が自然に感じました。
あれほど悩んでいたMさん、わずか2ヶ月で成婚退会となりました。
エンマレッジでの2年間、正直大変でした笑
自分が思っていたより合わせて欲しい側の人間だった事、キャリア志向の女性は自分に合わないと気づくまでに時間が掛かってしまいました。
複数交際を繰り返し、多方面に迷惑を掛けてしまった事は心から反省しています。
お見合いが組めるのに、なかなか結婚が決まらなかったのはなぜか?
・こだわりの強さ
・思い込み
・理想
全ては自分に問題があったと自覚しています。
Yumiさんに電話する時は大体トラブルを抱えていていましたが、
「断られても、そこから学びがあればいいよ」
「運命の人じゃないから終わっただけ、気にしなくていい」
厳しく言われた事もありますが、全部自分を思って言ってくれた事で愛情を持って接して頂けました。
長い期間本当にお世話になりました。
Mさん成婚退会おめでとうございます。
思っていた以上に時間が掛かってしまいましたが、2年よく頑張ったなと思います。
期間も長く話す機会も多かったので、退会の手続きの際には、甥っこの結婚が決まった叔母の様な感覚で、とても嬉しかったです。
いつまでも仲良くお幸せにね~
美味しいお菓子もありがとう〜