富士市在住の35歳女性会員Cさんが、成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は40歳、東京都在住の方です。
活動期間1年1ヶ月(内、交際期間4ヶ月)で成婚退会です。
富士市で医師として働くCさん。
仕事が多忙で、結婚よりもむしろ独身の方が気楽だと考えていたようです。
その考えが変わったきっかけが……
20代の頃は、休みに友人と旅行やグルメを楽しんでいましたが、30代に入ると家庭を持つ友人が増えてきました。
一人で行動するのも嫌いではないけれど、次第に一人旅が寂しく感じるようになりました。
「そうだ、婚活しよう!」
そう思い立ってから3時間後には、エンマレッジさんに入会面談の申し込みをしていました。
お相手に求める条件をお聞きしたとき、
「顔はそこまで気にしません。恋愛感情もそれほど重要ではないです。」
はっきりおっしゃったのが、とても印象に残っています。
それよりも、
「自分の仕事に理解がある人」
「通勤可能エリア」
「格差のない年収」
といった点を重視され、現実的な視点で婚活を考えている方だと感じました。
恋愛感情が重要ではないというのは、「愛のない結婚をする」という意味ではありません。恋愛は心を振り回されることもあり、それは楽しく刺激的ですが、結婚においては必ずしも重要ではないと考えています。
「好き」という感情も、信頼関係がなくなればすぐに冷めてしまうものです。それよりも、お互いを尊重し合い、安定した環境や収入があることが「精神的な強さ」につながると考えていました。
とはいえ、「人に対して厳しくない」というのが私の弱点。悪いところが見えず、進んでしまいそうになったことも何度かありました。
「OKとNOのラインがしっかり引けるのか?」
そこをプロの目でアドバイスしてもらいたいと思い、エンマレッジさんにお世話になることを決めました。
________________________________
Cさんは経歴も素晴らしいですが、見た目もとても美しい方。言い寄ってくる男性が多いのも納得です。プロフィール写真は、都内の某有名カメラマンにお願いしたので、その効果も抜群でした。
多くの期待はしていませんでしたが、驚くほどたくさんのお申し込みをいただきました。Yumiさんには「一番難しいのは、同等の年収」と言われていましたが、思っていた以上に良い条件の方からのお申し込みも多く、お相手選びには苦労しました。
時間が許す限り、いろいろな方にお会いしましたが、いくら条件を満たしていても、交際希望を出せない方も多くいました。
・医師という仕事に対して、卑下するような発言をする方。
・年収は自分以上にあっても、話が合わず深みを感じられない。
・向上心・知的好奇心を感じられない。
・コミュニケーションがスムーズでない。
また、仮交際に進んでも、結婚の条件が合わず交際終了となることもありました。
・由緒ある旅館の跡取りで、結婚後の住居の問題でNG。
・お相手が徹底したナチュラル志向で、家で酵素を作成するなど、自分には合わない。
・家事が面倒で、食器の上でラップを敷いて食事をしている。
結婚観の違いや生活の違和感から、交際終了することも多かったです。
________________________________
Cさんは、休みの日でも研究のまとめや学会などで多忙を極めており、お相手と向き合う時間が限られています。そんな時間の中で、相手と信頼関係を築くことにとても苦労されていました。
ある時、目を見張るような素晴らしい条件の方からお申し込みが届きました。
珍しく、とてもフランクな方で、良い意味で自信を持っている人。
それでいて対等に話すことができ、居心地の悪さを感じない相手でした。
デートがいつも1日がかりで
「横浜でランチ→散歩→テーマパーク→夕飯→散歩→解散」
と、まるで恋人同士のような長いデートでも違和感を感じることはありませんでした。
しかし、毎回あまりにも同じ様なデートが続くので、私から結婚観の話題を振ってみましたが、すぐに雑談に戻されてしまいます。この人、私とどういうつもりで会っているんだろうと思っていました。
また毎回、自分ばかりが結婚観の話題を出すことにも疲れてきました。Yumiさんは「結婚相談所で、結婚観の話ができない相手だという事をどう思うのか?」を考えるように言われました。
あまりグイグイ聞きすぎて相手に切られてしまうのも不安だし、だからといって自分が断る理由もありません。楽しいだけのデートで進展はありませんが、そのダラダラした時間も、正直気楽で良かったのかもしれません。
あっという間に3ヶ月が経過。
お相手相談所とも、この交際をどう進めていくか話し合っていました。
Yumiさんからは「交際を継続する気持ちがあるなら、真剣交際に進んだら?」と言われました。気楽な交際だとは思っていましたが、ずっとこのままでいいとは思っていません。
彼も自分の相談所に言われたようで、二人で話し合った結果「真剣交際」に進むことに決めました。
前向きな報告がCさんから届きましたが、お相手相談所からきた返事に目を疑いました。
なんと「交際終了」
理由としては、結婚観が違うということでした。
「え?どういうこと?」
話し合ったとき、そんなこと言っていなかったのに……。
怒りよりも呆れる気持ちが強く、どっと疲れを感じました。彼の突然の心変わりや、今までの対応にYumiさんの方が怒っていました。
________________________________
しかし、それから1週間後……
見知らぬ番号からショートメールが届きました。
「今、近くにいる。会えないか?」
連絡先を消した彼の番号でした。
交際終了後の連絡のやりとりは、ペナルティと伺っていたのですぐにYumiさんに報告。相談所を通じて、彼が何の目的で連絡してきたのか確認してもらいました。
彼によると、交際終了後に改めてCさんとのお時間が自分にとって大事な時間だったと気づいたそう。また、二人で話し合った時に、Cさんの発言を誤解して受け取ってしまったのも原因だった様です。
お相手相談所からも、「交際終了後の連絡」に対して正式な謝罪がありました。交際のやり直しをお願いしたいとの連絡がありましたが、それについてもこちらから条件をつけました。
・仮交際ではなく真剣交際のスタートになること
・彼の方からも結婚観の話をしっかりすること
・交際の延長はせず、期間内に答えをだすこと
相談所同士で話をつけてくれたおかげで、正式に再申し込みが届きました。また、事前に条件をつけてくれたことも今後の交際を進める上で有難かったです。
彼からは正式な謝罪と、なぜあの時交際終了にしたかの説明がありました。結婚に対する考えが違うと受け取った様ですが、それが全くの勘違いでした。
どうも彼は、聴力から情報を入れるのが苦手なタイプで、今までもちょっとした誤解が多いと思っていたので、今回のことも腑に落ちました。
その後、もう少し交際が長引くかと思いましたが、すぐにプロポーズ。横浜のフレンチレストランで、花束を渡されました。
指輪にこだわりがないと伝えていましたが、石だけ彼が選んで渡してくれたのはとても嬉しかったです。
彼が運命の人なのかは今の時点で確信はありませんが、不思議と不安がありません。
「この人なのかも」「わたしたち丁度いいかも」という感覚と、この流れに乗っていこう!という前向きな気持ちです。
Cさんはずっと「断る理由がない」と言っていました。楽しいデートばかりで話が進まないことに疑問は感じていたようですが、彼と過ごす時間にストレスも不満もなく、減点する要素が見当たらないことは、とても貴重なご縁だと感じていたようです。
最後に勘違いからくる騒動はありましたが、それをしっかり修正できたことも成婚への後押しになったようです。
エンマレッジさんでの1年の活動は、思っていたよりも長くかかりました。しかし疲れはありましたが、辛くはなかったです。期限・ルールがあるのは大変ですが、それがないと「決められない人」がいること。私自身もそうでした。
エンマレッジさん、特にYumiさんには色々とご迷惑をおかけしました。中々自分から連絡ができず、何度もご連絡いただいてばかりでした。
その中でも「交際報告」があったからこそ、今回のご縁に繋がったと思っています。自分ひとりだと、感情と向き合って整理することなく、「なんとなく」で片づけてしまいがち。
遅い時間でも親身になって対応していただき、ありがとうございました。
交際終了からの成婚は決して珍しいことではありません。
ただ、相談所を通さずに連絡を取り合うのはNG行為であり、Cさんの様にご連絡いただくのが鉄則です。
1度終わった交際でも仲人さん達は全力でご縁繋いでくれるので、遠慮なくご相談してくださいね。
お二人ともいつまでも仲良くお幸せにね!