友達とファミレスでお茶をしていた時、20代くらいの女子4人組の笑い声が聞こえてきた。
夜遅い時間だったせいか、お客さんもまばら。
なにやら、携帯をみんなでのぞきこんでいるみたい。
楽しそうだなという雰囲気で、さほど気にならなかったんだけど・・・・
「40歳も近いのに、この服装はないんじゃないの?」
「本人若いと思っているらしいけど、オバサン頑張ってる感が痛いんだよね~」
40歳、オバサン、というワードに思わず反応しちゃうワタシ。
盗み聞きするつもりはないけれど、女の子達の甲高い声は店内によく響く。
偶然聞こえてきた話から想像するに、4人組は会社の同僚らしくアラフォー先輩のfacebookを見ながらの話のよう。
「婚活しているらしいけど、あれじゃ無理じゃない?」
「年下がいい、ってこの間言ってて笑いそうになったわ」
「あ、でも私に妥協してまで結婚する気ないって言ってたよ~?」
「え~?妥協してもらう方じゃなくて?」
その後も、過去の投稿や写真に対して辛辣な発言がつぎつぎと、なんだか胸がせつなくなってくる。
一緒にいた友達も、思わず
「会社勤めしていると、あんな風に言われちゃうんだね」
「先輩気づいていないのかな、可哀想だね」
その言葉を聞いた時、私も若い頃の自分を思い出した。
お局(おつぼね)さまと呼ばれていた、先輩達のことを同期達と裏では
「まだ結婚出来ないみたいよ?」
「化粧厚すぎない?更衣室が化粧品くさいよね」
「ほんと、口うるさい。彼氏もいないから、ヒステリーなんじゃないの?」
あの時は、先輩が本当にオバサンに見えた。
まだ、30歳だったのに。
私達が帰る時、彼女達はまだ話に夢中になっている。
人の悪口を言っている時の表情は、本当に意地悪そうで若いのにオバサンにみえた。
今、そんな楽しそうにしているけれど、あと数年すれば自分も同じ立場になるかもしれないってこと。
気づかないんだろうな~