今から15年程前のこと。
ねるとんパーティー(出逢いの会)というのが大流行していて
独身だった私もよく友達と参加してた。
期待に胸を膨らませて行ったはいいものの
主催者も今ほど完成度は高くなく
司会は下手だし
段取り悪いし
会場の雰囲気もグダグダだった。
「あんな演出じゃ、男性が前に出にくいじゃないかっ」
「そもそも会場の広さが人数にあってない!」
「告白チャンスでのあの間はなんだよ、へたくそ」
などと、相手探しもそっちのけで
パーティーの粗探しばかりしてた。
私だったら、こんな恥辱プレイみたいな
パーティーは絶対に企画しないのに。
当時、広告代理店に勤務していたわたしだったが
そろそろ転職して、他の仕事をしようと考えていたところなので
これからの時代、こういう仕事にも興味があった。
ただ、昔の「出逢いのパーティー」はナンパ目的の
どこか水っぽい雰囲気もあって、ちょっと嫌だった。
それなら、正統派に「結婚相談業」はどうだろうか?
思い立ったったら、すぐ行動!
さっそく、静岡市内にある某結婚相談所に面接へ。
当時26歳。
面接してくれたのは、
50過ぎの年季の入ったオバちゃんだった。
私をチロリと見て、鼻で笑いながら
「あんた、結婚してるの?」
「この仕事、あんたには若すぎるね!」
「それより、ウチに入会しない?」
面接に行ったつもりが、瞬殺
挙句の果てには勧誘されてた。
およよ?
確かにオバちゃんの言いたい事はよくわかる。
26歳のピチピチお肌の小娘に
40近いお姉さま方が、相談に来るワケないわよねー
あと、やっぱりオバちゃんは押しが強くて
きっと、有無を言わさずどんどん結婚相手を決められちゃい
そうな気もした。気の弱い人ならイチコロだろう。
オソロシイ・・・・・
ということで、私の仲人業の夢は一瞬にして終わり
結局転職は、
自分で広告代理店の有限会社を設立し
あっという間に、15年もやってしまった。(継続中)
そんな中、ふと何かの会話で
「そういえば、26歳で会社起業したんですよね?」
「どんなきっかけだったんですか?」
という質問に、15年前のことを思い出す。
そうだ、そういえば・・・あたし結婚相談業をやりたかったはず。
あの時は、若くて可愛いから(???)断られたけど、
今なら、立派にあのオバちゃんにも対抗できる
オバさんテクニックも習得してあるし。
あと・・・・・
いらぬ人生経験も・・・さりげなく積んでおいた。
ということで、トントンと準備を進め
現在に至るのであります。
まあ、たいした話じゃありませんが、今後ともよろしく^^