富士宮市在住41歳、女性会員Mさんが成婚退会の手続きに来てくれました。
お相手は三島市在住43歳の会社員。
活動期間3年3ヶ月(内、交際期間4ヶ月)で成婚退会です。
当時38歳。
いずれ親もいなくなり一人になることを想像すると、本気で婚活するなら今しかないと思ったそうです。
数年お付き合いしていた人もいました。
いつか自然に結婚の話になるだろうと考えていたのですが、具体的に話し合うことはありませんでした。
話を詰めるのが苦手で、そのことで空気が悪くなるのも嫌、将来の話は彼(男性)から話してほしいと思っていました。
しかし、いつまで経っても関係は変わらず、そのうち気持ちが冷めてしまいお別れしました。
一人で婚活していても、きっとうまくいかない。
私には「背中を押してくれる人が必要!」そう思ったとき、エンマレッジさんのブログを見つけました。
皆さんの成婚エピソードを見ていて、私のようなタイプの方がたくさんいて勉強になりました。
とても勇気をもらえて、ここで頑張ってみたいと最初から入会をお願いしました。
面談でお会いしたMさんは、サバサバしてとても明るく話しやすく、自分の意見をしっかり持った方に見えました。
しかししばらく話していると、雑談はざっくばらんに話せても、肝心な話になると照れたり、言い淀んだりする姿も。
実は彼女「見た目はシャキシャキした姉御肌」しかし中身は「超ネガティブでウジウジ(本人談)」というギャップ女子だったのです。
自分のコミュニティ以外の付き合いもほぼありません。
お付き合いした人にも、最初の印象とのギャップで振られてしまうことが多かったので、本当にこちらで結婚相手が見つかるのか不安しかありませんでした。
年齢的に年上の方からのお申込みも多かったですが、思っていた以上にお申込みをいただくことができました。
特に条件にこだわりもなく、総合的に良さそうと思えた方とは積極的にお会いしました。
振り返ってみてもお見合い自体は、皆さん本当に良い方ばかりで嫌な思いをしたことはありませんでした。
たった1時間のコミュニケーションなので、それがツライ・大変と思ったこともありません。
ただ、私の悪い癖で「今日の人がNGだったら、またお見合いかな」「何回会ってもダメだったらどうしよう」とネガティブ思考になってしまうので、精神的な辛さはありました。
あるお見合いで、プロフィール写真も条件も素晴らしい方がいました。珍しくテンションがあがり、楽しみにお見合い現場に向かったのですが。
しかし、笑った時の口元が「すきっ歯」だったことで一気にテンションがダウン。
そういえば、お写真も笑顔でなかったのはそういうことだったのか・・・
「でも、こんな理由で断ってしまう自分って何様なの」
「私の年齢や条件なら、勿体ないほどの経歴の方なのに?」
それでも、次のステージに進むイメージが持てませんでした。
またそれ以外でも、髪の毛がボサボサ・スーツはヨレヨレなど。お見合いに河原崎さんの立ち会いがなかったら、とても見つけられなかった人もいました。
毎回、本当にありがとうございました(笑)
3年以上の活動で50人近い方にお会いし、半分の方と仮交際に進みました。
Yumiさんから「初回デートは短時間のお茶程度でいい」と言われていましたが、私はランチデートになっていました。
相手から「ランチでどうでしょう?」と言われると、「本当はお茶がいい」と言い出せず合わせてしまいました。
嫌なことも嫌といえない、つい相手に良い顔をしてしまう所は変わりません。
「年齢的に贅沢はいえない」
「自分の意見をいって、空気を壊したくない」
常にこんな気持ちで活動していたので、案の定うまくはいきませんでした。
これだけ相手に合わせていても、なぜか男性側からお断りされることも多かったです。
きっと、「無理して合わせている」「Mさんからの意見が出てこない」ことも原因だったと思います。
珍しく楽しくコミュニケーションが取れたお相手がいました。
ただ気になったのは、靴がボロボロだったこと、スーツから洗濯物の生乾きの匂いがしたことです。
おかしいな?とは思いましたが、年収1000万超え・顔もイケメン・超有名企業勤務。その条件に、「今回たまたま匂っただけかも?」と気づかないフリをしてしまいました。
神奈川の方なので、デートのたびに私が神奈川まで出向きました。なのに、デート代も全て割り勘。私は新幹線代まで払っているのに??
不満はありましたが、「次回は静岡で」とも言い出せません。
また会話の中で、洋服は全部メルカリで買っていること(新品は買わないポリシー)、着れなくなった服は全部雑巾にしているという話を聞かされました。
とにかく金銭感覚がかなりシビアで、「損すること・無駄なことが嫌い」その基準も理解を超えていました。
また、洋服の生乾きの原因も「洗濯物は外には干さない主義」という謎のこだわりでした。
Yumiさんに相談すると
「えー!価値観が全く合っていないじゃないの。」
「交際終了じゃなくていいの??」
と聞かれましたが、すぐに答えが出せませんでした。
またいつもの
「こんないい条件の人を逃したら、一生独身かも」
という思考になってしまったのです。
Mさんからの話に驚きましたが、それでも「交際終了」しない彼女の考えにさらに驚いてしまいました。
Yumiさんが心配して、彼の相談所の仲人さんと話をしてくれました。彼の仲人さんが言うには「彼は独特の考えと価値観を持った人なので、これを全部理解してくれる人じゃないと難しい」とのことでした。
私も、彼の感覚は理解できない部分が多かったのですが、「世の中には完璧な人はいない」「ある程度受け入れないと結婚できない」という思考になってしまい、自分の判断に自信が持てなくなっていました。
そんな時Yumiさんが「私だったら絶対無理。」「Mさん、よく平気で会っているわね」と言われたので、思わず「いや、平気じゃないです」と答えると「だったら、それが答えじゃないの」と。
自分の感情の答えを合わせをしてくれたおかげで、ようやく決断することができました。
実のところ、私は何度かMさんには考え直すよう伝えていました。
彼の独特の価値観を否定するつもりはありませんが、Mさんの報告にも彼の良さは一つも書いていません。
なのに、なぜ断らないのか、断れないのか?
そこがはっきりしない限り、Mさんの婚活は終わらないように感じました。
その後も、コミュ力高めのバツ2東京の男性と交際。
話が楽しく毎日電話で「Mちゃんに会いたいよ」「待ちきれないよ」と甘い言葉をたくさん言ってくれる方でした。
離婚理由や、元奥さんのもとに子供が一人ずついることも聞いていました。
二人の中では「真剣交際」の話も出ていました。
婚歴2回は気になりましたが、事情を聞いていたことや、私に対してストレートに愛情表現をしてくれたことで少し舞い上がっていました。
でも、やっぱりYumiさんの意見を聞こうとお電話しました。
すると、案の定
「まだ1~2回しかデートしていない相手に、もう真剣交際の話?」
「バツ2になった原因も、そこにありそう。もっと冷静になって」
と、シビアな意見でした。
また、
「それぞれの奥さんに子供さん、しかも二人って現実わかってる?」
「月々の養育費とか、次回しっかり聞いた方がいい」
と厳しめのアドバイスがあり、おそるおそる彼に聞いてみました。
すると、年収は高くても貯金もなく金銭的にはかなり厳しい状況で、わたしと結婚して子どもが生まれても3人分の養育費は現実的ではないことがわかりました。
楽しい話の時には饒舌だった彼も、現実的な話になると急に口が重くなり、その日を境に連絡が来なくなり、交際終了となりました。
またダメになってしまいました。
ひどく落ち込む私にYumiさんが、
「もっと落ち着いて活動した方がいい」
「焦ったり自己否定が強いから、ジャッジが変になっている」
「プライドをもって、Mさんなら大丈夫だから」
と励ましてくれました。
当時の彼女はかなり迷走していました。
条件の良さ=幸せな結婚の条件、と思い込んでしまったこと。
相手の中身が受け入れらないことは、自分が人として未熟だからと自己否定。
自己肯定感が低いのに、あえて高条件の方ばかりにお会いしたがる傾向でした。
入会から3年経とうとしていました。
お申込みも格段に減り、近場の方なので「とりあえず会ってみるか」という気持ちで向かったお見合いでした。
彼はスーツではなく普段着で来たこと、待ち合わせのホテルに着くなり「ホテルのカフェじゃなくて場所を変えませんか?」と言ってきました。
え?目の前にカフェがあるのに、ここからお店探し?
カフェ難民になるのは嫌なので「いえ、ホテルのカフェでお願いします」と伝えました。
お見合い中も
「スーツを着て、THEお見合いみたいなの嫌なんだよね」
と言ってきたり。(ん?相談所のルール分かっていない?)
普通の女性会員さんだったら一発アウトのような彼の言動も、過去のお相手に比べるとマシに感じていました。多分、お見合いにまだ慣れていないんだろうな、と流すことができました。
話してみると普通に会話ができる方で、もう1度会ってみようと思いました。
交際になり、初回はお茶に行きました。
結婚観の話を振っても、特に条件はなしとのこと。
TVも家になく、趣味もまったく合わず、共感できるポイントが一つもありません。
ただ、話していてクセがなく、居心地は悪くありませんでした。
2回目のときに、彼が入会したばかりの人だとわかりました。
不自然に思えた言動も腑に落ちましたが、相変わらず掴みどころがない印象。
私に興味があるのかどうか??
3回目になると、なぜ会い続けているのか不思議に思えてきました。
デートの日程もプランも全部私からの提案ですが、なぜかそれが嫌ではないのです。
彼がどうかというよりも、私自身が苦痛なく会っていられる人でした。
彼女からの交際報告には、正直悩みました。
いわゆるセオリーから外れた内容で、通常だったら交際終了パターン。
でも、彼女の「無理しないでいられる」という感覚を大事にしてあげたいと思いました。
その後も、デート帰りに次の予定を決め、それ以外の連絡はほぼなし。
LINEの交換もせず、余計なやりとりもしていません。
ただ毎週会えていること、私から結婚観の話を振れば答えてくれることは続きました。
6回目のデートが終わったころ、Yumiさんから「そろそろ真剣交際はどうするの?」と聞かれ、彼に聞いてみると・・・
ここで初めて、彼が相談所に全く報告していないことがわかりました。
彼は「言いたいことがあれば、本人に直接言えばいい」という考えだったのです。
私のことを「毎回報告しているの?真面目だね」と言われましたが、相談所の仕組みを使って活動しているのだから、ルールに沿って進めてくれないと不安になると伝えました。
実際、真剣交際のことも知らなかったのだし・・・・
前向きに交際は進めたいとの意思は確認できたので、お二人は真剣交際に進みました。
お渡しした「真剣交際チェックリスト」は素直にやっていただけたようです。
入籍の時期・住む家・家族への挨拶・プロポーズ etc・・・・
彼のリードで話を進めるのは難しく、項目のケーススタディを毎回Yumiさんに伺ったあと、彼に伝えて意見をまとめるようにしました。
ただ、Yumiさんから
「彼は相談所の進め方に抵抗があるわりに、自分で段取りしないのは矛盾している」
「どういう考えでいるのか、しっかり聞いておきなさいね」
と言われ、彼に伝えたところ、これがきっかけとなり急に話が進んでいきました。
親の挨拶・指輪の準備まで、こんなにトントン進められるなら、もっと早くからやって欲しかったです(笑)
彼のキャラクターに不安はありましたが、基本、裏表がない人。
今までたくさんのお見合いをしてきましたが、いちばん気を許せる人です。
彼のご両親も素敵な方たちで、そんな家族に育てられた人なら大丈夫だと自信を持ちました。
エンマレッジでの活動について感想を伺いました。
3年以上、一度も休まずに活動しましたが、休みたいと思うこともありませんでした。休会していい年齢じゃない、少ない機会でもチャンスにつなげたい。
そんな気持ちで取り組みました。
「継続することが成婚への近道」だと。
スケジュールは詰め込まず、自分のペースで出来たのも良かったです。
河原崎さんには何度もお見合いに立ち会っていただき、本当に助かりました。
お見合い前はご飯も食べられないほど緊張する性格ですが、河原崎さんの顔が見えるとホッとしました。
また、Yumiさんはどんなに遅い時間でも、嫌な顔もせずに相談に乗ってくださいました。曖昧なアドバイスでお茶を濁すようなことはなく、毎回「おっしゃるとおりです」の連続。
後半は、自分の考えが正しいのか「答え合わせ」のために、何度もお電話してしまいました。
Yumiさんとお話をしていると、自分が整理できていないところに気づかされることが多かったです。エンマレッジさんでなければ、成婚退会できなかったと思います。
本当にありがとうございました。
長期の活動になりましたが、やっと居心地の良い相手が見つかりました。
結婚相談所での活動が単なるお相手探しの場所ではなく、自分自身と向き合える場所になった印象です。
自己肯定感が低く、自分の意見が言えない性格。
我慢しないと結婚できないというプレッシャー。
それが少しづつ改善されたのなら良かったです。
いつまでも仲良くお幸せにね~
美味しいお菓子もありがとう〜